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2008年02月26日雨やどり。。。



里美ちゃん(仮名)

あれから17年経ったのね……



ある講演会で私の隣りの席に座っていた

素晴らしい講演会だったので、つい興奮して2人で盛り上がった

初めて逢ったとは思えない程、気があい仲良くなった



当時、私は大学生で里美ちゃんは私より3才年下でバック屋さんに勤めていた

読書家同士、本を貸し借りしたり、食事に行ったりして友情を深めていった



里美ちゃんはうつ病にかかっていると言ってたけれど、いつもにこやかで明るいので軽い症状だけだと思い込んでいた





小雨の降る寒い日

里美ちゃんと2人で雨やどりしていたら

「私……美月さん(私の仮名)がうらやましいなぁ。積極的で明るくて元気をたくさんくれるから」

と里美ちゃんが小声で言った

「何言ってるのよ。私なんて欠点だらけで、里美ちゃんのほうがうらやましいわ。優しくて可愛いくて素敵だと思う」

そう言ってお互いに笑いあった



でもその時、里美ちゃんは何か深く悩んでいる感じがした……





それから数日後、里美ちゃんのお母さんから電話が入った

「美月さん…里美が飛び降り自殺をしたんです…でも複雑骨折でまだ息が残っていて…あなたに逢いたいと言うので連絡しました…」

泣きながら話している



私は驚いて急いで病院にかけつけた


病室へ入るとお母さんが深々と会釈をした

「里美。美月さんがね。お見舞いに来てくれたわよ」


里美ちゃんはゆっくりと目を開けて私を見た

「今まで…どうも…ありがとう…美月さんに逢えて…本当に…良かった」

酸素マスク越しに呟くような声。

私は泣くのをこらえて黙って手を握った





その1週間後

里美ちゃんは眠るように亡くなった

とても安らかで美しい顔だった





もっと話しを聞いてあげればよかった

悩みを聞いてあげればよかった

未熟な自分を責めて泣いてばかりいた


突然の親友の死を受け入れきれず、食欲がなく不安定な感情で部屋に閉じこもってばかりいた

大学も欠席が続いた



家族や周りの友人たちに支えられ、それが温かく心の傷をゆっくり癒してくれた


時間が経つとともに、里美ちゃんの死を受け入れ、前向きに考えられるようになった

里美ちゃんの分も頑張って生きようと思えるようになった





里美ちゃん。ありがとう

私は人生の雨やどりを時々するけど、晴れやかな希望をもって今を大切にして未来へ歩んでゆくね。。。。。






写真 by SIN






Posted by Jeanne.d’Arc at 10:12│Comments(12)TrackBack(0)
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この記事へのコメント
そんなことがあったんですか。
大変だったですね。

人の心ってどうしても十分“わかる”と言うところまでは
いきませんよね。
でもJEANNEさんといるときには彼女もホッとしたのでしょう。

やさしい詩を通してこれからも見ている人に
優しい気持ちと前向きな心を与えてあげてください。
Posted by ウイングウイング at 2008年02月26日 10:25
Jeanneさん!おはようございま~す

「一期一会」・・・
出会い・・・人との縁・・・っておもしろいですよね~
いろんな出会いの中で全てうまくいく・・・というのは
とても難しいですね
里美さんもJeanneさんと出会っていなければ
最後に感謝の言葉なしでこの世を去られたかもしれませんし・・・
しかし別れはとてもつらいですね~
先に旅立たれる方々の分もこれからもがんばっていきたいですね!
Posted by えいじえいじ at 2008年02月26日 10:55
ウイングさん

親友の死はショックが大きすぎてしばらく放心状態が続き泣いてばかりいました

乗り越えられたからこそ書けることってたくさんあります

過去のトラウマと向き合い前に進むためと、同じようなことで悩んでいる人に希望を与えたくて書いてます

里美ちゃんはもう生まれ変わって私と巡り合っているかもしれないですね
Posted by Jeanne at 2008年02月26日 12:42
えいじさん

こんにちは。♪

里美ちゃんとの出逢いも「一期一会」でした

死を学んだ後は悩んでいる友達がいたら直ぐに動ける自分に成長していきました

でもまだまだ未熟者ですがね

ボランティアにしても自分を必要としてくれるところを優先に動きます

えいじさんも本当に無償でよく頑張っているなと感心しますよ
Posted by Jeanne at 2008年02月26日 12:51
こんばんは~☆

大切な人の死を 受け入れるという事・・
考えさせられる、文章ですね、、。
出逢いは、不思議です。こんなにも、多くの中で・・
出逢う事が できた。それだけでも、軌跡のように 思います。
今までも、これからも 一つ一つを 大切にしていきたいですね♪

素敵な出逢いと、触れ合いが 確かにあった事・・
里美さんの中には、きっと いつまでも~☆
Jeanne さんの優しさが、素直に伝わりました。
Posted by kaho at 2008年02月26日 18:31
kahoさん

こんばんは。☆

元看護師の医学知識をもっていたとしても、なんて無力なんだろうって痛感しました

現役の時もたくさんの患者さんの死をみてきたのに、慣れることはありません

今はうつ病にかかっている人が急激に増えました

現代病の1つと言われています

沖縄は他府県の何倍も心の病を抱えた人が多いです

里美ちゃんとの出逢いと別れは私に大きな勇気を与えました

いろんな精神科のデイケアーにボランティアで患者さんのお話しや悩みの相談・アドバイスをしています

患者というよりも友人として接しています

長くあえない友人にはハガキや手紙をかいたりして励ましています

今 私にできることをほんの少しずつやっているだけですが、本人や家族からハガキや手紙を逆にいただくと嬉しいです (^^)
Posted by Jeanne at 2008年02月26日 18:59
こんばんは~♪

実は。。。
私の中学時代の親友もうつ病やったんです。
幸いにも
自殺という悲しい結果にはなりませんでしたけど
娘や奥さんに離婚されてしまい

いろいろ落ち込んでいたときもありましたね~

Jeanneさんも分かっていると思うけど
うつ病の友達に対して
力を貸す、励ます。。。。
なかなか難しいですよね。

そっと見守るしかありません。
私もそうでした。

私も
里美ちゃんに対し
無念でなりません。

でも
もしかしたら
Jeanneさんに会えて幸せやったかもしれませんよ~
Posted by TADARINTADARIN at 2008年02月26日 22:47
背伸びせず、空想を語らず。自己体験から学び、
自分の言葉でブログを書いている貴方に、
敬意を表します。
Posted by 内間 満内間 満 at 2008年02月26日 22:56
TADARINさん

沖縄には大阪の3倍近く心を病んでいる人が多いのが現実です

国が『自立支援法』をつくったために、治療を継続することが困難になっています

精神科に勤めている友達が嘆いていました

心が病んでいて休まなきゃならないのに社会に出て働けなんて、病気を告知したら簡単に雇ってくれないし、給料を下げて差別と偏見の目にさらされます

福祉の手続きや交渉も一緒に行ってたりお話しを聞いて、少しだけアドバイスしたりハガキや手紙を書いて交流を深めるボランティアも時間を見つけて行っています

里美ちゃんとの共通点は内地で看護師をしていたことです

職場の先輩たちからのイジメが原因でうつ病になって帰郷したばかりの時に出逢いました

TADARINさんのお友達には優しく誠実に接していると思います

普段は見守っていてしばらく連絡が来ないなと思ったらハガキを一枚書いてあげてくださいね

里美ちゃんはいつまでも私の心の中に生きています。。。。
Posted by Jeanne at 2008年02月26日 23:34
内間満さん

こんばんは。☆

私のブログは詩とエッセーを中心に書いています

エッセーは過去や今の実話を通しておバカなことから重く深いことまで、少しぼかして書いています

1人でも多くの人が読んで下さって何かを感じとってくださればと思います (^^)
Posted by Jeanne at 2008年02月26日 23:42
時間って、凄いですよね!・・・・どんな悩みでも、解決します・・・

解決するまでの時間、心と身体が、持ちこたえれば・・・


もちろん、人のやさしさ有っての時間ですね!
Posted by ゴヤ市場のにいにい at 2008年02月28日 04:09
ゴヤ市場のにーにーさん

どんなに辛いことや悲しいことがあっても時間が解決してくれます

不思議だと思いました

里美ちゃんのことで家族や友達が、あたたかい声をさりげなくかけてくれたことがなによりの薬になりました

里美ちゃんは今でも心の中に永遠の親友として生きているのです
Posted by Jeanne at 2008年02月28日 06:56
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