› *☆桜レター。☆ › 2008年06月06日2008年06月06日初めてのライバル

幼稚園の頃
朝6時前には起きて、お風呂に入り、綺麗に身仕度をしてから朝食を食べる
家を出るのは7時過ぎだ
あまりにも早く幼稚園に着いてしまい、教室はまだ閉まっている
警備員のおじさんには
「先生もまだ来ていないし、危ないからもう少し後においでね」
と笑われる
私は保育園に通ったことがなかったので、幼稚園に通うのが、毎日楽しかった
幼稚園に早く登園するナンバーワンだと言われ、ちょっと鼻が高くなっていた
そんなある日
いつもの時間に登園すると、同じクラスのたけし君が来ていた
「いつもはそんなに早く来ないのにどうかしたの?」
不思議に思って聞いてみた
「たまには、早く幼稚園に来るのもいいかなと思ったから」
少し下を向き、はにかみながらたけし君はそう言った
その日、初めてナンバーワンの座を明け渡してしまった
それからというもの、なぜかたけし君とどちらが早く登園するか勝負みたいになった
幼なじみの証言によるとたけし君に負けた日は、教室には入らず1人ですねてブランコに乗っていたらしい(苦笑)
担任の先生が声をかけるまで、教室に入って来なかったそうだ
負けず嫌いな私は、こんなことから頭角をあらわしていたようだ
たけし君は負けず嫌いというよりも、責任感が強くて遅刻が嫌いな性格で、明るくて優しい
私が登園に負けてブランコに乗っていたら、先生よりも先に
「一緒に教室であそぼうよ」
と声をかけてきたりするのだ
もしかしたら、私だけがたけし君をライバルだと決めつけていたのかもしれない
でも、たけし君のおかげで遅刻は体調が悪い時以外はしたことがないのだ
幼い頃のささやかな想い出だけど、たけし君は今頃どうしているのかなぁ
仕事も遅刻しないんだろうな
ランドセルが大きく見える初々しい小学校1年生や幼稚園児を見かけると、あの頃の私を思い出す
みんな頑張ってね

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